Instagramでは日々、インフルエンサーがディレクターを務めるアパレルブランドがローンチされている。
ある程度のフォロワーが集まれば注目されるアカウントとなり、アパレル企業からの依頼をきっかけにブランドが生まれることも少なくない。
自分のアパレルショップを持つこと。女の子なら一度は憧れるのではないだろうか。好きな感性で、好きな雰囲気で、好きなデザインを形にする。
自分がつくった洋服を街で着ている人を見かけたら、信じられないくらい嬉しいだろうと思う。
ただ、難しいのは新しいブランドが生まれるたびに、終わっていくブランドも同じくらいあるということだ。
私のInstagramには、ローンチの投稿と終了の投稿が入り混じって流れてくる。儚くあっという間に消えてしまうからこそ、SNS発のアパレルブランドにはどこか貴重な感じがする。
新しいブランドの誕生に心躍り、どんな系統で、ディレクターは誰なのかと気になる。そして私がとくに好きなのは、ブランドへの想いや名前の由来を読むことだ。
ホームページを開いたら必ずaboutページを最初に読む。ブランドへのこだわりや想いを知った後だと、同じ洋服でも違って見えるから。
素敵な言葉や想像を掻き立てられるブランドに出会ったとき、何度もホームページを読み返すし、投稿も一枚一枚丁寧に見たくなる。投稿やホームページにはつくり手の感性やセンスが滲み出ていて、どんなイメージでブランドを育てたいのかが伝わってくる気がする。
正直に言えば、SHEINやZOZOTOWN、GRLをはじめ、ショッピングモールの店舗でよく似たデザインを見かけることがある。トレンドだからかと思っていたが、あるインフルエンサーがSNSで「大手にパクられた」と投稿しているのを見て、複雑な気持ちになった。
ブランドの存続が思っているより厳しいと実感したのは、順調に見えていたブランドが突然終了を発表したときだ。
実際の理由はわからないし、経営難だけではないだろう。それでも、そのブランドが好きでずっと買い続けてきた人にとっては、寂しくて悲しい話であることに変わりない。
大手ブランドのホームページには、ブランド名の由来も想いも書かれていないことが多い。それが当たり前だと思っていた。
でもSNSで見つけた小さなブランドは、商品数が少ないからこそ、生まれたばかりだからこそ、1着1着へのこだわりが伝わってくる。洋服はもともと好きだけれど、想いや言葉が添えられたものを着ると、いつもより愛着が増す気がする。
インフルエンサーがつくるブランドに惹かれるのは、芸能人ではなく一般人だからこそ、「頑張ったら自分もこうなれるかも」と身近に感じられるからではないだろうか。自分もブランドを立ち上げたいと夢を見る人が増えるからこそ、インフルエンサーブランドの文化は終わらないし、次々と新しいブランドが生まれ続けるのだと思う。
誰かの「好き」から生まれたブランドが、また誰かの「好き」を育てていく。儚くても、あっという間に消えてしまっても、その連鎖はきっとこれからも続いていく。
新しいブランドの誕生を、私は何度でも楽しみに待っていたいと思う。


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